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2024.07.22 社長ブログ

社長ブログ(第12回)イタリアにて

今回のブログは、次男の留学環境を見ておきたく、5月末に訪問したイタリアについて触れてみたいと思います。現在のヨーロッパ事情を通して、日本の置かれた環境やグローバルな状況が見えてくれば幸いです。

目次

  • ベネチア
  • シチリア

ベネチア

私には3人の子供がいて、全員小さい頃にカナダや中国で生活した帰国子女ということもあり、普通の学生より英語ができ、全員交換留学を経験しています。長男は北京(中国)、長女はルンド(スウェーデン)、次男はベネチア(イタリア)にそれぞれ留学していて、今回は私にとっても海外の大学を見る最後の機会で、ベネチアを訪問してきました。また折角の機会だったので、ベネチアに加えてシチリア島に行き、それぞれ3泊、2泊と1週間の滞在をしてきました。

北京やルンドも世界を知る上でいい経験でしたが、紙数に限りがあるため、今回はイタリアのみに触れたいと思います。

ベネチアにはもちろん直行便はなく、今回はフィンランド航空、ヘルシンキ経由でベネチアに入国しました。ヘルシンキだとアジアを横断するより、北極経由の方が近いため、成田から北に向かい、地図にあるようにロシアとアラスカの間のベーリング海に沿って進みます。当たり前ですが、ロシアの上空に絶対に入らないよう狭いベーリング海を進むのをフライト情報で見ると、ロシアの緊張関係が伝わってきます。ヘルシンキに着くと、北極通行証を記念にもらえるのですが、誰ももらわないのを見ると、少々寂しい気持ちになります。

ベネチアは水の都と呼ばれているように、舟がメインの交通手段で、かなり大勢のイタリア人や観光客が舟を利用して、満席で乗れないことも多い状況です。

着いた日は天気も良く、空港からすぐ海上バス(舟)に乗って街に向かうのですが、これがかなり時間のかかる移動です。片道15ユーロ(1ユーロ=170円でしたので、2,550円)でしたが、約1時間はかかります。初めて乗るので、かなり新鮮でしたが、その後もバスに何回か乗ると、バス停を探すのや、バスを待つ時間など、慣れないとかなり面倒にも感じてきました。

またベネチアは小さい島ですが、空港からのバスが着く場所から中心街まで歩くと約30分かかり(以下、地図の赤い矢印)、旅行バッグ等を持って移動するとなると、石畳で、かつ至るところに橋があり、観光客も多いので、かなりの一苦労。代わりにバスを使おうと思っても、海なので、島の周りを移動するバスしかない状況です。島の中は、基本自転車を含む乗り物は禁止ですので、そこで暮らそうとすると、結構ストレスを感じると思います。よって日本の電車同様、乗舟したお客さんが、すぐ席に座ろうとする景色もうなずけました。

 

旅の最後の方は、私はタクシー(舟)をかなり利用していました。このタクシーは、日本のタクシー同様、行きたい場所の近くまで行ってくれるので、ありがたい存在ですが、タクシー乗り場があまりないのと、乗り場にいても、いつ来るかわからないので、日本のタクシー不足と同様のイメージですかね。但し、このタクシーはかなり高いので、利用する人が多いかといえば、何とも言えない状況です。観光客の多いベネチアならでは利用されるものかもしれません。私が利用したタクシーは15分ぐらいの乗舟でしたが、60ユーロ(10,200円)。円安で考えると乗れないでしょう。

ちなみにシチリア島の往復や日本に帰国する際も、中心街のホテルから空港までタクシーを利用しましたが、150ユーロ。日本円には換算したくない金額。観光と割り切らないと乗れませんね。またタクシー乗る際は、現金のみですので、当初現金不要と息子に言われていましたが、イタリアで何回かキャッシングをしなければならない結果となりました。

さて街の様子ですが、映画の舞台になることも多く、観光客でごった返しています。ベネチアもヨーロッパの古い街並み同様、石畳で、かつ道が狭く、観光客が多いので、中心街から舟乗り場まで、行き来しているだけで、結構な密度ストレスと足の疲れが、まあまあ体に堪えます。春の暖かい季節でこれなので、冬は結構辛いだろうな、と想像しながら歩きました。(下写真)

 
 
 

 

 

でも以下の写真のように、きれいな景色を見ると、気持ちがよくなるのも事実で、かつ本場のイタリア料理はおいしいので、そういう意味での幸福感は味わえます。

ただ何度も言うように、円安のため、どの料理も数人で行くと、数万円規模になってしまうので、そこを割り切れられれば、が前提になるかもしれません。

 
 
 

 

 

ベネチア大学も軽く見てきました。

いろいろな学生が世界から来ていて、いろいろな国の若者同士が交流することは本当にいいことだなあと自分の学生時代を思い出す状況でした。かなり歴史のある大学のようですが、いろいろと改修もされていて、きれいに整っていました。校内もとてもきれいで、日本の大学とも似ていましたね。

 
 
 

 

 

シチリア

イタリアまで足を伸ばすので、折角だからリゾート地まで行きたいと思い、シチリア島に行ってきました。

シチリア島と言えば、ゴッドファーザーを思い出す人が多いのではないでしょうか?

当初シチリア島のどこに行くか悩み、いろいろな情報を調べました。パレルモやカターニアなど、聞いたことのある地域名ですが、子供と行くので、何かあってはいけないと思い、結構入念に調べたところ、タオルミーナは2017年にG7サミットが開かれていることもあり、安全だろうとタオルミーナに行くことに決めました。

ホテルを予約したのはいいですが、空港からホテルまで約1時間ちょっとあり、通常のバスに乗るのも怖いと思い、予約したホテルに迎えのタクシーを予約してもらったところ、片道120ユーロ(20,400円)。高くない?とも思い、Uberとかがないのかを確認したら、イタリアの主要都市以外はUberらしきものがなく、シチリア島にはもちろんないということでした。公共タクシーに乗るのも怖いので、仕方なくホテルのタクシーを予約することにしましたが、このタクシー会社は銀行振込の催促をしてきます。イタリアの銀行までSwiftで振り込むと手数料だけで4,000円かかり、それはもったいないので、いろいろ調べたら、娘がスウェーデンに留学している際、スウェーデンの下宿先にWiseを使って振り込んだことを思い出し、Wiseで振り込むことにしました。久々にWiseの便利さを痛感しました。現地通貨(今回はユーロ)で指定の振込先に振り込むことができ、申込した後、指定された日本の銀行口座に振り込むことで(他にも送金手段はいろいろあります)、1時間以内に振込が完了されました。イタリアの会社からは、Wiseって何?と最初メールが来ましたが、無事振り込まれていて、領収書もタクシー会社からメールで送られてきました。

やはりいろいろ思い通りにならなくても、新しい技術を探せば、便利なサービスが見つかるものですね。そのような背景があった中、ベネチアからシチリアのカターニア空港に向かいましたが、観光客でほぼ満席、迎えに来てくれた専用タクシーはベンツのワゴンタイプで、とても優雅な気持ちでホテルに行くことができました。ゴルフやモータボードでベネチア滞在を満喫したのですが、海もきれいで、食事もおいしく、治安もよく、当初描いたシチリアのイメージとは全く異なりました。日本人の留学生もいるようで、杞憂に終わったシチリアへの旅でした。

 
 
 

 

 

最後にこのブログを書いていて、息子から悲劇の電話が…。

この旅行の1か月後に息子が留学を終えて日本に帰国するのですが、帰国日の夜中2時頃、寮に盗人が入り、寮内が大騒ぎになり、息子も起きたところ、財布、携帯、パスポート一式を盗まれたということで、非常事態になったという連絡が、私の携帯に電話が入りました。息子の友人が携帯を貸してくれて、そこから電話をくれました。
日本は当日の午前10時頃で、社外との会議前でしたが、会議どころではなく、その日は息子の対応に追われました。まず息子がカード関係を自分で止めて、私は携帯のSIMを止めて、息子は朝になったら、寮の大家さんに事の顛末を話し、警察にも行き、私はパスポート発行のための戸籍謄本準備に追われます。ただその日の現地11時に警察から寮の大家に電話が入り、パスポートだけ見つかったと。11時であれば、11時半の空港に向かうバス(舟)に乗れて、これに乗れればギリギリフライトに間に合うということで、財布と携帯は見つかりませんでしたが、どうにか当初のフライトで日本に帰国することができました。もしパスポートが見つからなければ、ミラノ大使館までベネチアから3時間掛けていく必要があり、日本に戻るのにあと何日かかったことか。不幸中の幸いですが、このようなこともあるということで、文字に残したいと思います。

犯人は誰だったのでしょうか?被害者は息子以外に、イタリア人の男性もう1人とのこと。そのイタリア人は携帯だけ盗まれたようです。寮の誰かなのか、それとも別の誰かなのか、真実は闇の中です。

私の旅行中はイタリア人も几帳面で詐欺も少ないなあと思っていたのですが、やはり起きる時は起きるのですね。息子も留学中ずっとドアの鍵を閉めなかったようで、最後に悪いイメージにつながってしまった経験でした。

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